沢尻エリカが魂を削って演じた作品「ヘルタースケルター」は必見！！

過去に数々のゴシップやバッシングを浴び、世間を大きく騒がせてきた沢尻エリカさんですが、2012年に写真家「蜷川実花」監督のもと作られた映画「ヘルタースケルター」で見事な復帰を果たしました。

このヘルタースケルター、元々は1996年まで祥伝社の「FEEL YOUNG」に連載されていた漫画である事をご存知でしたか？

日本の漫画家「岡崎京子」によって描かれたストーリ未完のこの作品は、文化庁メディア芸術祭・漫画部門優秀賞、手塚治虫文化賞・マンガ大賞を受賞したほどの素晴らしい作品です。

しかし、作家活動絶頂期だった1996年、岡崎京子はひき逃げ事故に遭い、自発呼吸が困難なほどの重傷を負ったのだ。幸運にも一命は取り止めたものの、事故による障害を負ったため作家生命が絶たれてしまったのである。

その時執筆中だった漫画「ヘルタースケルター」を実写化したものが、2012年公開の映画「ヘルタースケルター」なのです。

そこで、主演の「りりこ」役に大抜擢されたのが沢尻エリカ。彼女はこの「りりこ」役を演じるにあたって真剣に向き合い魂を削って作った作品だと後のインタビューで語っていました。

私がこの映画を観て感じた事は、りりこ役は彼女しか出来ない！と思わせるほどの渾身の演技でした。感無量でした。

こんな素晴らしい映画をまだ観ていない人、そしてたくさんの人に味わってほしいと思い、紹介させてもらいます。

リアルな現代社会をサイコホラーで描く！「ヘルタースケルター」のあらすじ

現代社会に突然現れた素性不明の超人気ファッションモデルのりりこ。

街中で彼女の話題は絶えることなく、書店に並ぶファッション雑誌の表紙は全てりりこで埋め尽くされるほど、世間からの支持は絶大でした。

しかし、そんなりりこにはある重大な秘密が…そう彼女は作られた人間だったのです。全身整形のりりこはスターのトップに上り詰めるが、次第に手術の副作用が出始め、精神的に追い詰められます。

恋人に裏切られた絶望感、新しくデビューした後輩への嫉妬、そして手術を施したクリニックへの疑い、母親からの愛…

りりこは自分の存在価値や、必要とされているのか？愛されているのか？と翻弄するようになり精神崩壊が始まります。

そして、ラストは衝撃なシーンが！
これ以上はネタバレになってしまいますので止めておきます。

この「ヘルタースケルター」では、過激な描写が数々登場します。

中でも、りりこ演じる沢尻エリカと奥村伸一演じる綾野剛との濃厚な絡みは、奥村の彼女（りりこのマネージャー羽田演じる寺島しのぶ）の目の前で行われます。

怖い怖い怖い！そう叫びたくなるような描写でした。

そして、もっとも私が驚愕したシーンはりりこ（沢尻エリカ）と羽田（寺島しのぶ）とのラブシーン！！

こんなラブシーン見たことない！！驚きとともに、この女優魂に感激しました。

見応えたっぷりのこの作品ですが、映画のストーリーだけに終わらせてはいけないと感じました。

時代の流れが速いこの現代。インターネットなどの情報源が増えすぎて、ありとあらゆるニュースが日々私たちの耳に入っては出ていきます。

そんな中で、スターのトップに上り詰め、それを維持するという事は至難の業。想像以上に過酷で努力が必要なんだと感じます。

自分が自分である、自分の存在価値を追い求めている人はこの世の中にたくさんいるのではないでしょうか。

ヘルタースケルターは多くの動画配信サービスで提供されていますが、私は月額料金の安いdTVを契約している時に視聴しました。意外と尖った邦画作品も多く配信されていてすぐに月額料金のもとが取れるサービスだと思います。

dTV 公式サイト